
1.施設概要
Parrish Healthcare Center Port St.Johnはコミュニティ(地域住民によって構成される地域社会。この地域の場合、約65,000人の住民でコミュニティが形成されている)から依頼されて設立されました。設立においては、コミュニティから、小児外来のアメニティや、女性外来に関する事項など、コンセプト提示を受けて、施設計画が行われました。また、診療機能としては、入院病床を持たない外来診療のみを行う施設となっています。
| 病床数 | N/A |
| 外来患者数 | 120 人/日 |
| 敷地面積 | 33 acres |
| 施設延床面積 | 76,000 SF |
| 駐車台数 | 412 台 |
2.施設の特徴
(1)施設全体
施設は、USGBC(U.S.Green Building Council=アメリカ緑の建築協議会)のシルバーランク格付けをされており、水の効率的利用など、LCC(ライフサイクルコスト)削減への取り組みを積極的に行っているとのことでした。また、広大な周辺緑地には、絶滅危惧種の保護動物が多数生息しており、それらの保護についてもPRされていました。
尚、施設は現在2階部分が工事途中であり(医師用のフロアとなる予定)、1階部分のみでの運用となっていました。
(2)外来スペース
外来患者数は120人/日であり、外来待合室は比較的小規模のスペースですが、一人掛けの椅子を多数配置するなど、複数ではなく個人を対象とした什器類を設置していたことが印象的でした。また、周辺に生息している絶滅危惧種の保護動物を紹介する展示物など、施設のアピールポイントを伝える工夫など見受けられました。
(3)その他診療機能
放射線検査の機器としては、CT、MRIが設置され、一通りの検査は行える設備体制となっていました。また、CT検査室には採光窓を設置し、患者の不安を和らげる工夫を行っていました。(採光窓のガラスは放射線防護シールド付)また、院内の診療情報の管理については、電子カルテを導入しており、全てデジタル媒体での保存を行っていました。
その他では、睡眠障害検査等の特殊外来も行っていましたが(検査用の寝室はほとんどホテルのような造り)、これらもコミュニティからの要望を踏まえて設置された機能であると説明を受けました。
(4)移動型PETCT
施設では、移動型のPETCTを所有しており、地域の出張検査を実施しているとのことでした。(見学当日は出張中)また、ガレージには移動型PETCT用電源供給・情報転送用コネクタが設置してあり、検査記録等の情報を病院情報システムと情報連携が行えるようになっていました。

施設正面

保護動物が生息する
広大な周辺地域

外来待合室のTVスペース

採光窓のあるCT

睡眠障害検査用寝室

移動型PETCTガレージ

移動型PETCT用
電源供給・情報転送用コネクタ